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灯籠並ぶ岡谷の風物詩「諏訪湖おくり火」16日
2024年8月8日
岡谷市仏教会は16日(金)午後7時から、先祖や亡き家族を供養する盆の法要「諏訪湖おくり火」を岡谷湖畔公園多目的広場で開く。戦後間もない1951年から続いた本紙主催事業「一千灯とうろう流し」に代わり、2022年から仏教会が主催して開催。名称を昨年から「諏訪湖おくり火」とした。送り火をたき、灯籠をともし、湖上に飾りを施した「精霊船」を浮かべて亡き家族や先祖を見送る。各寺などで「特製とうろう」(5000円)、送り火に投じる「木札とうみょう」(1000円)を受け付けているほか、絵やメッセージを自由に書ける「手紙とうろう」(2500円)を当日受け付ける。
19年を最後に取りやめとなった岡谷市の夏の風物詩「一千灯とうろう流し」の歴史を引き継ぎつつ「新たな送り盆の法要を」と内容を一新。コロナ禍での中止などを経て同会場で行う岡谷花火まつりと共に、岡谷ならではの送り盆行事として3年目を迎えた。
仏教会が依頼した市内小中高生が絵付けした灯籠に戒名、法号、俗名などを書いて会場の両側長さ16メートルにわたってつるすほか、木札とうみょうは法要の経中に浄焼する。参加者は約40分ほどの法要の後、焼香もできる。
同仏教会会長の小林崇仁住職(平福寺)は「お盆は先祖、亡き家族と一緒に過ごして今の自分を見てもらう大切な行事。送り火をたき、灯籠をともし、精霊船を見送って、家族で諏訪湖に向かい手を合わす風習を後世に残せるよう続けていきたい」と話す。
「特製とうろう」は限定数、「木札とうみょう」は無制限。当日受け付けのみの「手紙とうろう」は限定30基。当日受け付けは午後4時半〜6時半に会場で。供養の事前申し込み、問い合わせは、各寺または太田屋(電0266・54・3555)へ。
(写真は、各寺院で灯籠などを受け付けている)