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岡谷太鼓まつり企画ステージ 岡谷東高校書道部が書で協力へ
2024年8月6日
岡谷東高校書道部が13(火)14(水)両日の市民祭、第55回「岡谷太鼓まつり」で、5年ぶりに復活する企画ステージに協力する。同ステージのテーマ「響榮(きょうえい)」の字と、キーワードになる「支え合う」を揮毫(きごう)。依頼した祭り実行委員会が会場に掲出し、来場者に岡谷太鼓の力強さを書でも伝えるとともに、打ち手の勇壮な演奏を後押しする。
企画ステージは、祭り本会場になるイルフプラザ平面駐車場の「メーンステージ」で行われるプログラムの一つ。毎回、テーマを設定してそれに応じた選曲で岡谷太鼓保存会が鼓曲を披露する。新型コロナ禍を経て、祭りが復活した昨年は実施を見送っていた。
今回の「響榮」には、全国で災害が頻発する中、一人一人が日頃から「支え合う」気持ちを持つことで、豊かな日常が過ごせる—との思いを込めた。本番では東高生の作品を背に、保存会が3曲を披露する。
間口60メートルにもなる巨大な舞台のため、仕立てる作品も高校生が「経験がない」という1枚当たり横2.5メートル、縦4メートルの大きさ。2枚に「響」「榮」を1字ずつしたため、更に下方に「支え」「合う」の字を入れる。作品の大きさに対応して長さ1メートルの筆を新たに購入し、7月から稽古を重ねている。
担当するのはいずれも3年で、前部長の畑山妃依さん(17)=箕輪町=、前副部長・パフォーマンス長の小林風花さん(17)=岡谷市=。あまりの大きさのため、書いていても全容のイメージがつかめないため、書いては脚立に乗って高い場所からバランスを確認するのを繰り返し、精度を高めている。
作品づくりの本番は6日。5日も顧問の小宮山健司教諭らと、練習に励んだ。畑山さんは「まず私たちに任せていただけたことがうれしい」と語り、「祭り当日は多くの方が見るので全力で書く」、小林さんも「こうして見ると大きいが、ステージでは小さく感じると思う。ステージに負けないよう、筆全体で太く力強く仕上げたい」と語った。
(写真は、練習でしたためた書の出来を確認する部員ら)