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熱気と興奮引き連れ曳行 諏訪大社下社お舟祭り 下諏訪町
2024年8月2日
諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」が1日、下諏訪町で行われた。御霊代を春宮から秋宮へと遷(うつ)す恒例の祭りで、御頭郷の岡谷市湊・川岸地区の氏子たちが曳く柴舟が町内を勇壮に進み、沿道は真夏の熱気と興奮に包まれた。
遷座の行列に続き、午後2時分過ぎに柴舟が春宮を出発。大門通りを進んで国道横断。難所となる魁町の鋭角カーブを抜けた後、遠くに見える秋宮を目指した。
この日の諏訪の最高気温は平年を上回る・2度で、強い日差しが照りつける猛暑の一日。氏子たちは滴る汗を拭いながら、木やりや「よいさ、よいさ」の掛け声で綱を曳いた。秋宮の鳥居をくぐったのは、予定より早い午後4時半ごろ。神楽殿を3周して曳行を終えた。
柴舟の曳行は新型コロナウイルスの感染の落ち着きを受け、昨年、4年ぶりに再開したばかり。ことしは遷座の行列に稚児行列を5年ぶりに復活させた。稚児として行列に参加した湊小学校3年の児童(9)は「疲れたけれど、友達にも見てもらってうれしかった」、もう一人(8)は「暑い中を一生懸命歩いて楽しかった」と笑顔を見せた。(写真は、氏子の手で春宮から曳き出される柴舟)