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蓼科保養学園100年の歩み 歴史と思い出まとめ記念誌発刊
2024年6月26日
諏訪市の児童福祉施設「蓼科保養学園」の歩みをまとめた記念誌「蓼科保養学園の100年」が発刊された。大正から令和まで累計1万人を超える卒園生を送り出した施設の歴史と、子どもたちの思い出を振り返る。きょう26日から、市役所4階こども課子育て支援係で販売する。
学園は1923(大正12)年、高島小学校の校医だった小澤侃二医師(1866〜1956年)が、虚弱児童の保養訓練を試みたのが始まり。戦後は市が運営し、68年に茅野市北山へ園舎を建設。88年から市単独の児童福祉施設となり、希望する市内小学5年生を受け入れた。
しかしコロナ禍で集団生活が難しく、2021年1月から休園。園舎老朽化もあり、22年12月に閉園を決定。昨年度、100周年記念特別展「蓼科保養学園・メモリアル」を市博物館で開き、理念を継承する「新しい健康教育」の検討を始めた。
記念誌はB5判166ページ。編集は大昔調査会に委託し、写真グラフ、小澤医師の孫の正英さんによる特別寄稿、学園嘱託医の小松郁俊医師の論稿、関係者の対談などを掲載した。教育指導内容では、児童の日記や教員の記録を交えて、学園の一日の生活や季節の行事を紹介する。表紙と挿絵は、1995年度第3期卒園生で画家の橋口優さんが担当し、当時の様子を生き生きと伝える。
初版は840部を印刷し、市内小学校や市図書館などに配布。1冊2000円(税込み)で一般に販売する。7月2日(火)からは市博物館受け付けでも取り扱う。電子申請で郵送にも応じる。
問い合わせは市健康福祉部こども課(電0266・52・4141、内線440・448)へ。(写真は発刊した100周年記念誌)