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「鉄人」笑顔でゴール スワコエイトピークストライアスロン

2024年6月24日

 
 諏訪6市町村を舞台にした「スワコエイトピークスミドルトライアスロン大会2024」(実行委員会主催、岡谷市民新聞社など共催)が23日、諏訪湖周や八ケ岳山麓を巡るコースで開かれた。低気圧や前線の影響で本降りの雨に見舞われる中、一部、内容や行程の変更はあったものの、全国から集まった「鉄人」が雄大な自然を満喫しながらスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(ランニング)で熱いレースを繰り広げた。
 実行委による最終判断会議で、スイムは下諏訪町漕艇場近くの諏訪湖に設置したコースを2周(1.9キロ)から1周としたほか、ランもコースを縮小。関連イベントも中止とするなど低温による選手、スタッフへの影響を最小限にとどめられるようにして決行した。
 漕艇場近くのスタートラインに立った選手らは、号砲の合図で一斉に水の中へ。声援に加え、木やりやラッパ吹奏の後押しを受けながら折り返して泳ぎ切ると、トランジション(競技種目の転換)でバイクに乗り込み、湖畔や岳麓を駆け抜けた。
 ゴールは諏訪市の諏訪湖ヨットハーバー。トップを走る選手の姿が見えると、沿道やゴール付近は声援で沸いた。3時間10分51秒で優勝した会社員の男性(33)=千葉県船橋市=は「前回は8位で不完全燃焼だったが、今回は予定通りのペースで実力者がいる中、勝てて良かった」と喜び、「湖畔沿いや八ケ岳麓から見下ろす街並み、風景が良かったし、レースも走り応えがあった。来年も出場したい」と笑顔だった。
 大会は県や6市町村、商工会議所・商工会、競技団体などでつくる実行委が2022年に初開催した。昨年は安全対策の強化に伴うコースの検討などで実施を見送ったため、2年ぶり。995人がエントリーしたが、悪天に伴うキャンセルもあり、約760人が出場した。
(写真左は、スイムで懸命に諏訪湖を泳ぐ選手=下諏訪町、写真右は、本降りにも負けずバイクで湖畔を一斉に駆け抜けた選手=岡谷市)