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蓼科のバラクラ フラワーショーがきょう開幕

2024年6月6日


 茅野市北山栗平の蓼科高原バラクライングリッシュガーデンできょう6日、英国園芸の祭典「フラワーショー」(実行委員会主催)が始まる。野鳥がさえずる庭園を「ショーガーデン」や寄せ植えが彩り、色鮮やかに咲く花々と豊かな緑が来園者を迎える。23日(日)まで。
 英国園芸の楽しさや奥深さを伝えようと、日本初の英国式庭園として開園した1990年から毎年この時期に開き33回目。同園最大のイベントといい、ことしのテーマは「良い植物を見つけよう」。約1万平方メートルの園内には、個人や団体で参加した園芸家が自分たちのテーマやメッセージを表現したショーガーデンが13カ所に点在する。器(コンテナ)を庭に見立てて植える「寄せ植えの芸術展」では、一般やバラクラのガーデニングスクールの生徒の約50作品がある。
 5日にはオープニングセレモニーがあり、英国園芸研究家で同園オーナーのケイ山田さんと代表の山田裕人実行委員長、茅野市の今井敦市長、英国王立園芸協会(RHS)のヘレン・フェアリーさん、スクール生ら約80人が参列。テープカットで開幕を祝った。
 山田実行委員長はあいさつで、RHS主催の市民参加型園芸競技会「ブリテン・イン・ブルーム」で海外初のゴールドコミュニティー賞を受けたことに感謝しながら「庭が持つ力は地域の環境、人々のコミュニティーをつくり、人類共通の夢を与えてくれる。このフラワーショーが皆さんの交流の場となることを願っている」と述べた。
 このほか、ショーガーデンと芸術展などの表彰式も開かれ、各受賞者に賞状とともに賛辞や拍手が送られた。式後はケイ山田さんとRHS園芸部門最高責任者のティム・アプソン博士の基調講演もあった。
 期間中はフェアリーさんら講師3人による「グランドガーデンセミナー」、音楽家によるコンサート、ガーデンツアーなどさまざまなイベントを予定。全国から園芸専門ナーセリー(苗木生産者)も出店し、草花を直接購入できる。
 開園時間は午前9時〜午後6時(最終日は5時)。入園料1600円(中学生以下無料)。問い合わせは同園(電0266・77・2019)へ。
(写真は、最高賞「国土交通大臣賞」を受けた石川ゆりかさん(埼玉県)と手がけたショーガーデン=5日)