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辰野町蛍の発生 少ない見込み 企画会議で町が示す

2024年5月29日


 辰野町内で6月8日(土)〜16日(日)に開く第76回「信州辰野ほたる祭り」の企画会議は28日、町役場で開き、事務局の町が辰野ほたる童謡公園のゲンジボタルの成虫の発生予想を示した。水路から陸に上がる「上陸」をした蛍の幼虫の数が記録のある2002年以降、05年に次ぐ2番目の少なさで、これに伴って発生数も少なくなる見込みとした。
 町が4月8日〜5月12日に行った蛍の幼虫の上陸調査によると、上陸数は大量発生だった昨年の20分の1以下の1074匹。期間中、上陸が活発になるという雨の日が少なかったことが上陸数減の要因とみている。
 調査結果や蛍の生態を基に発生予想を立てた。蛍の成虫は今月下旬から増え始め、祭り期間中の12日(水)付近に出現のピークを迎える見込み。最も出現数が多いのは13日(木)と予想し、525匹を見ることができるとした。
 会議では、5年ぶりに復活する15日(土)の「たつのピッカリ踊り」に参加する踊り連の数も報告。町内企業や福祉施設、スポーツクラブ、小学校などの15団体から申し込みがあり、参加人数は約700人に上る。
 開会のあいさつで大会長の武居保男町長は「ほたる祭りの開幕が間近に迫っている。ピッカリ踊りに多くの参加がありうれしいが、蛍の発生状況が気になる。予想外の発生に期待したい」と述べた。
(写真は、あいさつをする武居町長)