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下社木落し坂で追掛綱固定講習会
2016年3月28日 諏訪大社御柱祭の下社山出しで、木落しの直前に御柱を固定するための講習会が27日、下諏訪町の木落し坂付近で開かれた。岡谷市、諏訪市上諏訪から200人近くが参加。迫る大祭へ、追掛綱を支柱に巻き付ける手順を確認した。
木落しでは、坂上に到着した御柱の後方に付けた追掛綱を支柱でつなぎ留め、御柱がせり出した状態でぴんと張った綱を斧(よき)で切断し、一気に坂を落とす。講習会は下社三地区連絡会(土田忠会長)の主催で開き、2回目。固定は2004年と10年はボランティアで丸西クレーン(下諏訪町)が担っていたが、従業員がおんばしらに参加できないなどの理由で、以前のように各柱ごとの氏子が行うことを決めた。
同社の西禎康社長(70)らから、「綱はなるべく支柱の根元に」「巻きすぎると調整できなくなる」などと助言を受けながら固定方法を確認。綱を2本の支柱に8の字になるよう3回巻き付け、御柱に見立てたトラックにつないだ。参加した氏子たちは、徐々に前方に進むトラックに合わせ、支柱や綱にかかる重量を確かめながら綱を支えたり、結び直したりして調整した。
土田会長(82)=下諏訪町御田町=は「氏子の命を預かる大切な場所。当日は人も大勢いてスムーズにいかないと思うが、講習の成果を生かし、冷静に、丁寧に取り組んでほしい」と話した。
(写真は追掛綱に見立てたロープを調整しながら作業を進める氏子)