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セロリみずみずしく 本格的に出荷開始
2024年5月11日
JA信州諏訪の主要品目の一つで、野菜販売高の約4割を占めるセロリ(セルリー)の出荷が、諏訪地域で本格的にスタートした。生産が始まって102年目。10日、茅野市玉川上北久保の農家、矢嶋貴紀さん(45)のハウスでは夜明け前から収穫作業が行われ、120ケース(1ケース約10キロ)が近くのJA茅野市営農南部センター玉宮集荷所に持ち込まれた。
矢嶋さんは、先代の父母と3人でハウス21棟(約6000平方メートル)に、春と秋の二期作で生産する。この日は午前3時ころから出荷作業を開始し、計量や箱詰め作業を急ピッチで進め、箱の山を築いた。
矢嶋さんによると、この時季のセロリは新鮮でみずみずしく、柔らかく甘味があるのが特徴という。ことしの春は長雨や降雪の影響で生育が懸念されたものの「1株2キロ前後で順調に育ち、例年のように良いセロリに仕上がっている」と自信をのぞかせる。
「父が作ってきた安全安心なセロリ。父の思いを継ぎ、これからも同じ思いで生産していきたい」と意気込み、父の敦郎さん(72)は「新鮮な今のこのセロリを、地元の人にも食べてもらいたい」と笑顔を見せた。
集荷所では箱単位で直売もする(3日前の要事前予約)。問い合わせは同センター(電0266・72・2157)へ。
(写真は、急ピッチで出荷作業を進める農家の矢嶋さん一家)