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今井保で卒園の思い出に映画製作 岡谷もロケ地の怪獣映画から着想

2024年3月8日


 今井保育園の年長13人は卒園前の思い出づくりとして、岡谷市もロケ地として登場し、世界的な人気を誇る怪獣映画から着想した映画製作に励んでいる。園で作ったポップコーンを「映画を見ながら食べたい」と声が上がったことを切っかけに撮影はもちろん、大道具や小道具作りなどを全員で分担。完成後は園内でチケットを配り、みんなで味わいながら楽しむという。
 タイトルは怪獣映画と園の名前を組み合わせて決めた。怪獣が現れて園を襲おうとしたところ、園児の好きなキャラクターたちが駆け付けて救おうとするが太刀打ちできず。年長児が「レインボーズ」となって登場し、怪獣は降参してみんなで仲直りする—という粗筋だ。
 製作は1月ころスタートし、発表会の劇で使った柱を怪獣にアレンジするなど、あるものを生かしつつ、カラービニール袋で衣装を作ったり、登場する記者のカメラを菓子の空き箱で作ったり。同園を中心に、これまで遊んできた思い出深い梨久保遺跡などで撮影を重ねている。
 2月末の出早雄小萩神社。この日は池から怪獣が現れるシーンなどを撮影した。うまくいくよう神前で手を合わせてからスタート。怪獣役が「がおー」と鳴き、水色のポンポンを持った子どもたちがゆらゆら揺れ、タイミングを合わせながらしゃがんで水しぶきを表現した。怪獣が吹き出す火は、運動会で使った薄い布を手に持ちながら走り、なびかせた。園児は「水をゆっくりと下ろした。楽しかった」と話し、「頑張ってみんなで見たい」と笑顔だった。
 上映会は14日の予定。撮影と編集を担う担任保育士は「子どもたちがやりたいと思ったことを大事にしたい。思い描いた夢は、みんなで力を合わせれば実現できること、協力してつくり上げる楽しさを知って、思い出に残る活動になったら」と願っている。(写真は、張り切って撮影に臨む子どもたち=出早雄小萩神社で)