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諏訪地域から金メダルを ミゾグチが篠原琉佑選手を支援
2024年3月3日
金属表面処理のミゾグチ(岡谷市西山)は、茅野市出身のスノーボード・アルペン選手、篠原琉佑さん(22)=大東文化大4年、東海大諏訪高出=とスポンサー契約を結んだ。同社の溝口大地社長もかつて同競技に打ち込み、初代全日本学生チャンピオンとなったほか、世界選手権にも出場したほどの実力者。これまでも地域のスポーツ大会などには積極的に協賛してきたが、選手個人を応援するのは初。溝口社長は、世界を転戦する上での経済的な負担の大きさも分かるだけに、「競技に集中できる環境を整えてあげることで将来、諏訪地域から五輪の金メダリストが生まれてくれたら」と後輩の一層の活躍を願う。
篠原さんは五輪での金メダル獲得を目標に競技を続け、全日本選手権優勝、昨年は世界選手権にも出場。学生の現在は家族の支援やオフシーズンのアルバイト、助成金などで遠征費をやり繰りしてきた。卒業後は就職し、働きながら競技を続ける予定だが、全てを賄えるわけではなくスポンサーを探していた。
共通の知人を通して溝口社長と知り合い、手紙のやり取りや数回の面談を経て支援が決まった。同じ高校出身で、同じ競技に打ち込む共通点から、溝口社長は会う前から「ほぼ支援を決めていた」といい、実際に会って「人柄にもひかれた」と振り返る。
溝口社長は「どんどんメディアに露出し、良い意味で手の届かないような存在になってくれたら」と期待し、篠原さんは「こうして地元の方に応援してもらえるのはうれしい。一番の恩返しは結果を出すこと。着実に進んで、金メダルを取りたい」と先輩からの心強い後押しを受けて未来を見据える。
契約は2月から、2026年冬季五輪終了後の同年3月まで。(写真は国際大会出場の合間を縫い、溝口社長(左)の元を訪ねて近況を話す篠原さん=ミゾグチで)