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カードで池上秀畝作品紹介—伊那市4館で生誕150年記念展—

2024年3月2日


 伊那市高遠町出身の日本画家池上秀畝(しゅうほ、1874〜1944年)の生誕150年に合わせ、市内4館が秀畝の作品を紹介するカードを作った。全4種類で、各館が今月から6月にかけて開く記念展の来館者に1種類ずつを配布。地元を代表する作家に関心を持ってもらう切っかけにする。
 記念展は高遠町歴史博物館が6月16日(日)まで、信州高遠美術館がきょう2日〜5月19日(日)、市創造館が今月16日(土)〜5月27日(月)、県伊那文化会館が今月30日(土)〜5月12日(日)。練馬区立美術館(東京都)と県立美術館(長野市)も巡回展を計画し、計6館が秀畝を取り上げる。
 カードは縦8.8センチ、横6.3センチ。秀畝が得意とした動物画や高遠城を描いた作品など、市内4館が記念展で並べる中から、代表的な1点ずつを採用した。信州高遠美術館の展示で、秀畝が作品に押した印を公開することにちなみ、各作品の使用印も紹介。裏面には作品の解説のほか、秀畝を紹介する文章と肖像写真も載せた。
 各500枚作り、なくなり次第終了。全種類を集めた人には、県立美術館で5月25日(土)〜6月30日(日)に開く巡回展の入館引換券を贈る。先着300人。
 6館が連携し、秀畝の経歴や記念展の展示作品などを紹介するパンフレットも作った。A3判二つ折りのカラー印刷で、2万部用意。各館と市内の文化施設に置いている。
 信州高遠美術館の担当者は「カードを切り口に秀畝や美術に関心を持ってほしい。この機会に各館の展覧会に足を運んでもらえれば」と話す。
 カードについての問い合わせは信州高遠美術館(電0265・94・3666)へ。
(写真は、市内4館が配布するカード。表に作品、裏に解説などを掲載)