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鉄橋復興写真で追う 岡田光司さん原田美術館で展示
2024年2月27日
上田市在住の写真家、岡田光司さん(56)の写真展「絵本 赤い鉄橋を渡っていくよ」が諏訪市渋崎の諏訪市原田泰治美術館で開かれている。妻の康子さん(56)との共著で、2019年10月の台風19号で崩落した上田電鉄別所線の鉄橋が復興するまでを追った同名の写真絵本から写真19点を紹介する。4月7日(日)まで。
別所線には、08年10月に運行を始めた原田さんデザインの「自然と友だち号」が現在も運行している。22年秋、完成間もない写真絵本を夫妻が同館へ届けた際、写真展の開催を希望した。
光司さんは北海道札幌市生まれ。新潟大学卒業後にフリーの写真家となり、25年前に千葉県から上田市へ移住した。企業広告、写真雑誌などの仕事を手掛けながら、なじみのある別所線の移り変わりを記録に残そうと、00年ころから撮影を続けていた。災害で鉄橋が崩落した後も、復興の過程をカメラに納めた。
21年、上田市から開通記念式典用パンフレット依頼を受け、ドローンでの空撮も行った。これを機に「もっと多くの人が別所線に乗ってほしい」との思いが康子さんに募り、写真絵本作りを発案。光司さんの60枚の写真、康子さんの文章で、少年を主人公にした赤い鉄橋の復興物語を完成させた。
光司さんは「ライフワークとして撮ってきたものがこうした形になったのは感無量」。康子さんは「朝日新聞日曜版に掲載された時から原田さんのファンだった。ここで開けるとは夢にも思わなかった」と喜ぶ。
3月3日(日)午前11時、午後2時の2回、康子さんが写真絵本の読み聞かせも企画する。
3月20日(水)〜24日(日)には、「自然と友だち号」のデザイン画の塗り絵、電車のペーパークラフト作りを午前10時〜正午、午後1時〜3時まで開く。
いずれも料金は入館料のみ。問い合わせは同館(電0266・54・1881)へ。(写真は念願だった原田泰治美術館での展示を喜ぶ岡田夫妻)