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諏訪市の鉄平石採掘跡「幕岩」 10日からライトアップ
2024年2月9日
諏訪地域の史跡巡りを楽しむ「諏訪塾」と四賀普門寺区有志でつくる「東山地域里山活性化プロジェクト」は10(土)11(日)両日、鉄平石採掘跡「幕岩」のライトアップを行う。びょうぶのようにそそり立つ採掘跡に照明を当て、地域の隠れた宝を広くアピールする。
江戸時代の文化文政時代から昭和初期まで鉄平石が採掘された「幕岩」。高さ約30メートル、幅約100メートルにわたって岩肌が露出し、迫力ある光景が広がる。昨年1月に発足した東山地域里山活性化プロジェクトは、所有する上桑原地域の財産区の理解を得て、一帯の雑木処理や道路整備に取り組んでいる。
ライトアップは諏訪塾が企画した初の試み。両日とも午後6時から約3時間、現地で舞台照明用ライト8基を点灯させる。鉄平石の隙間から流れる水が氷瀑(ひょうばく)となり、採掘跡が暗闇に浮かび上がるように演出するという。
プロジェクトの伊藤為幸代表は「自分たちだけでアピールするのは難しいので、ライトアップというアイデアはうれしい」と期待。諏訪塾の五味光一塾長は「岩の表情を見てもらえたら。これを第一歩に、メジャーではない史跡のライトアップを続けていきたい」と語った。
ライトアップは中洲や湖南など山の麓からも見えるという。現地で楽しむこともできるが「道幅が狭く雪もあるので、無理せずに下から見てほしい」と呼びかけている。
(写真は、採掘跡の状況を確かめる諏訪塾と東山地域里山活性化プロジェクトの皆さん)