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唐辛子入り調味料で寒さ対策—信大農学部が「ウオームビズ」—
2024年1月21日
信州大学農学部(南箕輪村)の環境学生委員会は「ウオームビズ」の一環で、唐辛子入りの調味料を構内食堂に置き、学生らに自由に使ってもらっている。唐辛子の辛味成分「カプサイシン」が血流を良くし、体が温まるということに目をつけた冬場恒例の取り組み。過度に暖房に頼らず、快適に過ごせる食生活の実践を促している。
今季用意したのは唐辛子入りの七味やドレッシング、ラー油など10商品で、5社から提供されたり、取り寄せたりした。併せて、各商品を紹介するポスターを作成して掲示。辛さを5段階で評価した試食結果なども載せた。
18日も多くの学生が調味料に手を伸ばした。15日に置き始めたが、人気の商品は使い終えるなど利用は好調。2年の学生は「口の中がひりひりして、体がぽかぽかした気がする。味が変わるのもありがたい」と話した。
同委員会の2年生が任され、10年以上続けているという。今季は7人が企画に携わり、委員の一人は「食べて体を温められるということを知ってもらいたい。エアコンをつける回数が減れば」と期待していた。
環境学生委員会は信大のキャンパスごとに設置されて、学内外に環境情報を発信したり、環境保全や改善の提言をしたりしている。農学部では唐辛子を使ったウォームビズのほか、省エネのキャンドルイベントやごみ拾いなどをする。
食堂は誰でも利用でき、平日午前11時半〜午後1時半。唐辛子入りの調味料の提供は、なくなり次第終了する。
(写真は、唐辛子入り調味料を選ぶ学生)