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回答率低く署名集め中止へ—湖周合併の議会議員アンケート—

2023年11月21日


 岡谷市、諏訪市、下諏訪町の合併を目指す住民グループ「『湖周はひとつ』行政間の垣根を無くす会」は、2市1町の議会議員を対象に実施した合併に関するアンケートの結果をまとめた。回答率は41.3%で6割の議員が期日までに回答せず、岩村清司会長(下諏訪町東山田)は「アンケートに答えない議員にがっかりした。このままでは湖周統一は難しいと判断するしかない」とし、法定合併協議会の設置を求める署名集めを中止する考えを示した。
 アンケートは10月6日付で、2市1町の合わせて46人の議員に書面で依頼。湖周合併に向けた合併協議会設置に「賛成」「反対」「分からない」かを選んでもらい、その理由について記載する欄も設けた。岩村さんによると、回答を寄せたのは岡谷7、諏訪6、下諏訪6議員。岡谷は賛成2、反対4、分からない1、諏訪は賛成1、反対5、分からない0、下諏訪は賛成4、反対1、分からない1。アンケートの回収数は岡谷7、諏訪6、下諏訪6だった。
 同会は昨年12月、休止していた活動を再開し、1月の総会で合併協議会の設置を請求するための署名(有権者の50分の1)を集める事業計画を決め、署名収集者を募集した。岩村さんによると約100人が収集者に応募。アンケートで2市1町の議会議員の考えを聞いた上で、待機している収集者に呼びかけて、署名集めを進める考えだった。
 今回の結果について岩村会長は、「100%回答してくれると思っていたので、6割の議員に無視されて残念。将来を見据えた問題であり、(アンケートに)答えてほしかった」と話した。来年1月の同会総会に結果を報告し、署名集めの中止を正式決定する。「湖周合併の受け皿は維持する必要がある」として、活動自体は続ける方針。
(写真は、アンケート結果を見る岩村会長)