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中央道諏訪湖スマートIC開通2025年見通し 脆弱地盤で対策工事へ
2023年11月8日
岡谷と諏訪両市、ネクスコ中日本、県の4者は7日、共同で事業を進める中央道の「諏訪湖スマートインターチェンジ(IC)」と、アクセス道路の開通が2023年度末としていた当初計画より約1年半遅れ、25年夏ころになるとの見通しを発表した。4者によると、県と諏訪市の各事業範囲内で「想定外」という脆弱(ぜいじゃく)な地質が確認されたため、追加の対策工事が必要になった。岡谷市とネクスコの施工範囲については、工期延長はないという。
発表によると、アクセス道路の県施工範囲では、岡谷市湊の龍光山観音院(通称・小坂観音院)下付近の工事に伴う掘削で湧水が確認されたため、振動抑制などの軟弱地盤対策を行う。上り線側のアプローチ道路の諏訪市施工範囲では、同市豊田有賀のボックスカルバート(箱型のコンクリート構造物)設置箇所で脆弱な地質が確認され、追加の仮設工事が必要となった。
両市は同日、各市議会の委員会に工期延長を報告した。諏訪湖スマートIC地区協議会長の早出一真岡谷市長は取材に「少しでも早く工事が終わるよう協力していくしかない。地元住民には負担をかけることになるが、しっかりと説明していく」とした。副会長の金子ゆかり諏訪市長は、「地質調査の結果、当初想定していない脆弱な地質が確認され、追加対策の必要が生じた。供用開始の変更をするが、引き続き、安全第一に作業を進め、一日も早い供用開始に向けて4者連携・協力していく」などとするコメントを出した。
同スマートICは、両市とネクスコが一体となり19年度に事業着手し、工事は21年に開始。整備により湖周の観光活性や地域経済の発展への寄与が期待されている。現在はSAへのアクセス道路と、アプローチ道路を建設中。(写真は湧水が確認された新設県道建設現場)