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管理橋あすから通行規制—釜口水門の装置入れ替え工事—
2023年10月24日
県諏訪建設事務所は25日(水)から、釜口水門(岡谷市)の水門開閉装置の入れ替え工事に着手する。現在の水門は1988年の完成から34年がたち、老朽化のため3年計画で3基のゲートを動かす装置を順番に更新。工事に伴い、同日から来年3月27日(水)まで管理橋は通行規制となる。完成は、既に進んでいる堰柱(せきちゅう)の耐震補強工事と合わせて2025年度を見込む。
ゲートはフラップ式で動く上段、普段は使わない引き上げ式で動く下段で構成する。更新する開閉装置はゲートをワイヤで操作する巻き上げ機で、本年度入れ替え分は昨年、製作。新しい装置には停電やブレーキの故障があった時、自動で静止する機能が追加される。
工事は毎年11月〜5月の渇水期に実施し、初年度は右岸側、来年度は左岸側、最後は中央を入れ替える。工事区間は仮設ゲートで閉門状態にし、諏訪湖や天竜川の水量調整はほか2ゲートで対応する。総工費は15億円で、半分を国補助金で賄う。
通行規制では、管理橋の通行可能な幅員が現在の5.5㍍から約2㍍になる。更にクレーンによる荷揚げ作業のため、30日(月)〜11月10日(金)の平日午前9時〜午後5時は全面通行止めとし、来年3月にも同様の規制を実施する。全面通行止めの期間は、釜口橋への迂回(うかい)を呼びかける。
管理橋は通学や通勤、散歩などで多くの利用者がおり、県諏訪建設事務所は「初の大規模改修工事。安全安心確保のため、ご協力をお願いしたい」としている。
(写真は、初の大規模改修が行われる釜口水門)