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小津監督作品楽しむ 蓼科高原映画祭が開幕

2023年9月24日

映画祭
 第26回「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」(実行委員会主催)が23日、茅野市仲町の新星劇場などで開幕した。日本映画を代表する監督の一人、小津監督が晩年の仕事場に据えた蓼科高原で生み出した「小早川家の秋」「秋日和」「秋刀魚の味」をはじめとする約30作品の上映、ゆかりの人物を招いたトークなどを繰り広げる。10月1日(日)まで。
 小津監督作品はこのほか、モノクロ時代の有名作「紀子三部作」、サイレント映画「出来ごころ」など7本。このほか諏訪湖畔で撮影された「百花」など、話題作や海外作品、アニメも流す。ゲストにはおいの長井秀行さん、小津作品に携わった兼松熈太郎監督、百花の川村元気監督ら、俳優や監督を迎える。
 初日、新星劇場では、上映を前に実行委の山本活夫委員長が「今なお世界的に高い評価を受けている小津監督の功績をたたえ、その精神を後世に受け継いでいくため、盛り上げていきたい」とあいさつした。
 今回は小津監督の生誕120年とも重なり、蓼科で過ごした様子がうかがえる写真展も企画。30(土)10月1両日は茅野市民館でマルシェがあり、飲食やゆかりのグッズを販売。映像制作者の登竜門に位置付ける「短編映画コンクール」表彰式と上映は30日午後1時から。(写真は初日の上映に集まった来場者)