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イベント多彩に「岡谷きつね祭」

2023年7月30日

うえぶきつね
 第71回「岡谷きつね祭」は29日、中心市街地の商店街や商業施設などで開いた。岡谷に本格的な夏の到来を告げる—とされている通りの快晴となり、開始時間になると続々と市民らが来場。「縁結び」「恋愛成就」をテーマにした企画や、各商業会が用意した催しを楽しんだ。
 同祭は、明治政府による神仏分離の余波を受けて一時中断したが、1953(昭和28)年に当時の中央通り連合商業会が復活。昨年、コロナ禍前まで行った「きつねの嫁入り行列」「結婚式」などの受け継がれてきた特性を生かしつつ、将来を見据えた長期的な商店街の魅力づくりへ内容を見直した。
 今回も祭りテーマに沿い、神事で祈とうした木札をお福稲荷(中央町)長塚稲荷(幸町)に置き、願い事を書いて両社とイルフプラザの柵に飾ってもらう企画を昨年に続いて実施。良縁や所願成就を祈り、来場者が結び付けた。
 子どもたちがイルフプラザの童画館通り側入り口前で、100個の風船を一斉に空へ放ってオープニング。各所で縁日、ステージ発表、過去の祭りの写真展、キツネのフェースペイント、店舗の売り出しなどめじろ押しのイベントを満喫した。
 昨年、岡谷に引っ越してきて「岡谷きつね祭」に来るのは初めてという岩渕悠夏さん(9)=岡谷田中小学校4年=は「射的が楽しかった」と笑顔。妹の智慧さん(7)=同2年=も「お買い物ができて良かった」と喜んだ。
 実行委の鎌滝智恵美委員長(童画館通り商業会長)は「イベントを楽しんだり、屋台で一生懸命に食べたりしている子どもたちの姿を見られてうれしい。暑い中だったが、大勢に来ていただけた」と話していた。
(写真は、オープニングで風船を空に放つ子どもたち)