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心躍るカラフル世界 造園業の金子さんが14日から初個展
2023年7月12日
造園業の金子健太郎さん(35)=諏訪市中洲神宮寺=が14日(金)から16日(日)まで、初めての個展「カラフルアース」を神宮寺の複合商業施設「宮町通り社乃風」の空き店舗で開く。はがきの2倍から10号までの100点を超すポップアートが壁面を埋め、心躍る空間を作り出す。
学生時代まではスピードスケート選手として国内外の大会で活躍した金子さん。引退後は家業の造園業を始めたものの、目標を失って気持ちの切り替えができない日々が続いたという。そんな中、姉や友人の後押しで「自分を表現することを通じて世界中をカラフルにしたい」との思いが強まり、7年前、アートの世界に第二の人生を見いだした。
金子さんが目指す「カラフル」は、人、個性、自然、色、人種、つながり、表現、無邪気、笑顔、優しさ、感動、創造などが詰まった世界観。最初に描いた「森の住人」は造園の仕事中、頭に葉っぱを乗せたキャラクターたちがあふれるように浮かび、帰宅後は夢中で描いたという。
写真共有アプリ「インスタグラム」で作品を発表し、米国マサチューセッツ州ボストン市在住の夫妻から作品提供を依頼され、2018年2月に渡米もした。しかし、コロナ禍で20年に企画した東京在住の一文字アーティストとのコラボレーション展、21年に計画した地元小学生との作品制作は流れ、足踏み状態の3年を過ごした。
制作は水彩絵の具、色鉛筆、ペンを主体にしたが、2年前からデジタルアートにも挑戦。「慣れ始めたら表現の仕方に幅が広がった。データで残せるから、グッズ展開などでも活用できそう」と話し、展示会場でも制作工程を映像で紹介する。
地元での個展は「今まで関わった皆さんに見てほしかったから。初期からの作品を改めて見て、よく描いてきたと自分でも思う」。非日常の世界を演出し、絵本の中に入ったような世界を満喫してもらう。
14日は午後6時半〜9時、15(土)16両日は午前9時から。来場者には3種類の塗り絵を配り、「インスタグラム」などから投稿してもらう。(写真は壁面を埋めるさまざまなキャラクターが迎える「カラフルアース」の会場と金子さん)