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岡谷南高放送部全国へ NHK杯コン全部門で
2023年6月27日
岡谷南高校放送部が、7月25日(火)から東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで始まる第70回「NHK杯全国高校放送コンテスト」に11年連続で出場する。10、11両日に長野市で行われた県大会でエントリーした7部門中、4部門で最高賞の「NHK長野賞」、4部門で2位となる「優秀賞」となり、全部門で全国切符を手にした。
このうち、ラジオドラマ部門で最高賞を受けた音声作品「ジューハッサイ・ウォーズ」は、いずれも2年の田中愛夏さん(17)、伊藤葵さん(16)が手がけた。物語は将来の不安を吸収して巨大化した魔王が高校生を無気力にして暴れるところから始まる。将来に希望や夢を抱く人々や周囲の応援を受け、ヒーロー「18歳星人(成人)」が現れ世界を救う内容。
昨年12月からアイデアを出し合い、2人は成人年齢が18歳に引き下げられたことに注目。「法律が変わって責任が多くなるけれど、大人になることは悪くない」という思いを伝えたかったという。何度もシナリオを書き直し、県大会の1週間前に納得のいく作品に仕上げた。
シナリオを担当した田中さんは「最高賞を取ることができ、審査員の評価も良くてうれしかった。長い時間をかけて試行錯誤で制作した作品が、全国でも伝わり、決勝までいければ」と話し、編集を担当した伊藤さんは「たくさん苦労して、くじけそうになりながら最後には満足のいく作品ができた。まずは準々決勝を突破したい」と意気込む。
3年の平賀祥馬部長(18)は「11年連続で全国出場しているので、行けるかプレッシャーがあったが、全ての部門で全国出場を決めたのでうれしかった」と笑顔を見せ、「昨年はラジオドラマ部門で全国2位だったので、ことしはそれを超えたい」と力を込める。
全国大会は朗読、アナウンス、テレビドキュメント、ラジオドキュメント、創作テレビドラマ、創作ラジオドラマの6部門と校内放送研究発表会。25日に準々決勝、26日(水)に準決勝を実施し、27日(木)にはNHKホールで決勝を行う。研究発表会は26日に発表し、決勝出場校を決める。
全国に出場するのは次の皆さん。「」内は作品名。()内は学年。
▽テレビドキュメント部門=「【速報】生徒会選挙最前線!!」=中村光、小林心渚、守屋樹生(以上3)
▽ラジオドキュメント部門=「超チョアヨ!」征矢隆冴(3)宮坂咲希(2)
▽創作テレビドラマ部門=「アンテナは口ほどに…」矢沢琴羽(3)三井萌加、伊藤すみれ(以上2)
▽創作ラジオドラマ部門=「ジューハッサイ・ウォーズ」田中愛夏、伊藤葵(以上2)
▽朗読部門=中村光、宮坂咲希
▽アナウンス部門=矢沢琴羽、田中愛夏、三井萌加
▽校内放送研究発表会=「防げ!ヒューマンエラー!」中原琉生(3)