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竹竹の会演奏会〜尺八の調べ幽玄に〜
2023年6月13日
県内の尺八奏者でつくる「竹竹(たけだけ)の会」は10日、第30回演奏会を諏訪市赤羽根のビオレホール・染物回想館で開いた。独奏や重奏で、尺八の魅力を約20人の聴衆に伝えた=写真。
同会は、流派の異なる県内の尺八演奏者約20人で1993年に発足。94年から、岡谷市を皮切りに毎年持ち回りで県内外での演奏会を開き、演奏者同士の交流を図りながら、一般市民にも披露してきた。
諏訪市での開催は、島崎2区公民館で開いた2011年以来。22人が出演し、まずは全員参加の「鹿の遠音」でスタート。山奥の雄鹿と雌鹿が鳴き交わす声を、二手に分かれて表現した。その後、五重奏の「吉備路」、二重奏の「平和の山河」や独奏などが続き、古民家を改修したホールを幽玄な調べが包み込んだ。
実行委員の一人でビオレホールの館主は、「これだけたくさんの人が集まったのは、開館以来初めて」と、仲間や来場者を歓迎していた。