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女子中高生にプログラミング教育〜職種ジェンダーギャップ解消へ〜
2023年3月25日
IT業界のジェンダーギャップ解消へ、女子中高生にプログラミング教育をする「Waffle Camp(ワッフルキャンプ)ホームタウンin上伊那」が23日、伊那市荒井のいなっせで開かれた。NPO法人「Waffle」(東京都)と上伊那広域連合が主催し、県内では初開催。14人が、法人の女性スタッフに教わりながらウェブサイトを作った。
IT分野が日本の産業の中心となる中、女子生徒の進路選択推進につなげようと企画。同連合によると、日本で同分野に関心のある女子中高生は3.4%、大学工学部の在籍学生の女子比率は約15%というデータもあるという。
「世界に一つのオリジナルのウェブサイトを作る」をテーマに実習。作成に必要な「HTML」と「CSS」の二つの言語の役割について学んでから、無料サービス「Glitch(グリッチ)」を使って既存のページを基に好きな情報に書き換えた。協賛3社の理系職の女性社員3人との座談会もあった。
高校1年の出澤幸芽(こうめ)さん(16)=駒ケ根市=は「進路に迷っていて、パソコン関係についても勉強したいと思って参加した。ウェブサイトがどうやって作られているかも知らなかったので、自分でも作れてびっくりした」と話していた。
同連合地域振興課は「女性が最初から理系を選択するのはおかしいという思い込みをなくしたい。可能ならば今後も継続して開催していければ」とした。
(写真は、スタッフ㊨に教わりながらウェブサイト作成に取り組む参加者)