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瀬戸さん(辰野町出身)来月世界大会へ ランとバイクの「デュアスロン」
2023年3月11日
辰野町赤羽出身で順天堂大学スポーツ健康科学部2年の瀬戸郁美さん(20)=千葉県酒々井町=が、4月にスペインで開くランニングとバイク(自転車)の合計タイムを競う「デュアスロン」の世界選手権に出場する。2月に川崎市で開かれた全国大会で優勝し出場権を得た。小学生時代から陸上の長距離種目で鍛えた脚力を武器に世界の舞台でも上位を狙う。
小学校高学年で陸上を始め、中学校、伊那西高校でも陸上部に入り長距離種目に励んだ。大学では3歳〜12歳に水泳をしていた経験もあり「以前から興味があった」というラン、バイク、スイム(水泳)のトライアスロン競技部に入部。部員同士で集まれる時間が少なく、自主練習を中心にトレーニングを積んでいる。
これまで経験がなかったバイクでも実力をつけ、昨年9月の全日本大学選手権で10位になり国内の上位20選手が競うデュアスロンの全国大会に出場。最初の得意なラン5キロを2位で通過し、続くバイク28.8キロでも先頭集団をキープ、最後のラン5キロで1人飛び出し、そのまま優勝した。競技を始めて2年目での偉業達成となった。
全国大会では「自分は無名の選手」だったといい「チャレンジャー精神で楽しもうと出場し、結果がついてきた」と瀬戸さん。ゴールテープを切った直後を「きつい練習や応援してくれた人の顔を思い出し、笑顔だけれど涙が止まらなかった」と振り返る。
世界選手権に向けては「強い選手が多いと思うが、自分は負けず嫌いな性格。得意なランで諦めずに前を追い、日本人上位でゴールしたい」と意気込んでいる。(写真は「デュアスロン」の世界選手権に出場する辰野町赤羽出身の瀬戸さん)