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詐欺被害防止に有名人ポスター 茅野署が初製作へ
2023年2月21日
茅野署は、「電話でお金詐欺(特殊詐欺)」被害防止へ初めてポスターを製作する。モデルには写真家の加納典明さん(80)=東京都=とプロレスラーの越中詩郎さん(64)=原村=、大リーグでも活躍した元野球選手・イチローさんのものまねで知られる芸人のニッチローさん(44)=東京都=を起用。モデルの組み合わせを変えた2種類を仕上げる予定で、有名人の力を借りて住民の意識高揚を促していく計画。
加納さんは市川八史署長と親交があり、越中さんは同署の親善大使、ニッチローさんは県警の「信州安心安全サポーター77(SAS77)」を務める縁で依頼。夏ごろの完成を目指す。越中さんは「詐欺の手口をシロウ」、ニッチローさんは「オレだよオレだよ、ニッチロー」、加納さんには「見破るのはカノウだぜ」などのコピーを付ける案を考えている。
20日には越中さんと、ニッチローさんの撮影が同署であった。「侍魂」と書かれたリング用のマントをまとった越中さんは迫力ある表情でカメラに向かい、ニッチローさんはバットを持ったおなじみのポーズのほか、受話器を手にしたポーズも披露した。
終了後、越中さんは「詐欺をするなんて最低」と犯罪への怒りをあらわにし、「原村に移り住んで2年ほどになるが、詐欺被害が少しでも減るよう役に立てれば」と活動の意義を話した。出身地の飯田市でも啓発ポスターに出たことがあるニッチローさんは「とてもやりがいのある仕事」とし、「自分の親も高齢者。詐欺被害撲滅を目指して注意喚起していきたい」と話した。
市川署長は「皆さん、お願いをしたらすぐ快諾してくださった。3人の迫力ある目力で、詐欺被害防止を訴えていきたい」と協力に感謝した。
(写真は、撮影に挑む越中さんとニッチローさん)