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是枝監督が技を伝授 城南小で映画づくりの特別授業

2022年10月14日

HP城南小で是枝監督授業
 城南小学校で12日、映画「万引き家族」などで世界的に知られる是枝裕和監督(60)の特別授業があった。4月から総合的な学習の時間に映画製作に取り組んでいる6年1部が、脚本や撮影のヒントを学んだ。
 同クラスは、小学校生活最後の思い出に残る作品を作ろうと、アクション、ホラー、ファンタジーの3チームに分かれて撮影の準備を進めている。活動を支援する諏訪圏フィルムコミッションが是枝監督に声をかけ、特別授業が実現した。
 事前に脚本を読んだ是枝監督は「面白かった。心の葛藤までよく書けている」などと児童の頑張りを褒め、照明に青色のビニールをかけて月光を演出する技法や戦うシーンのカメラワークのこつを説明。カメラマンがキャスター付きの椅子に座って移動することで「安定した映像が撮れる」と話し、「いろいろ工夫をすると楽しいよ」とアドバイスした。
 児童たちは「魔法を表現するにはどうしたらいい」「作中に使う曲の選び方は」など積極的に質問。男子児童は「青い光で月をイメージさせるという話が参考になった。みんなが今まで見た中で一番怖いホラー作品を撮りたい」と意気込んだ。
 上映会は来年2月ごろに予定する。是枝監督は「映画づくりは大変だが面白いということを感じてもらえれば。子どもにしか見えない世界を見せてくれるのが楽しみ」と期待していた。
 (写真は、児童に映画の撮影技術を伝える是枝監督)