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伝統行事「盆正月」 長持や門松並べ公民館封鎖
2022年8月18日
南箕輪村田畑地区で16日夜、盆休みの延長を求める伝統行事「盆正月」の飾り付けが行われた。17日朝は同区公民館を訪れた加藤三明区長が入り口を封鎖する飾りを確認し、区三役に「きょう一日、盆正月ということでお休みとします」と連絡した。
農業が中心だった時代、盆行事で働いた若者たちが村長(むらおさ)が家から出られないよう封鎖し、休みの延長を訴えた行事。現在も地区PTA役員や子どもたち、有志で組織する「田畑伝統を守る会」などが伝統を受け継ぐ。かつては区公民館のほか区長宅などでも行い、片付けに半日もかかるほどだったが、コロナ禍のため2年前から公民館のみの封鎖としている。
16日は地区の送りまんど終了後の午後8時半から、児童や保護者ら30人ほどで飾り付け。公民館倉庫から持ち出した長持や子どもみこし、持ち寄った夏野菜、この行事のために作ったという門松を並べ、入り口に「お正月」の文字を書いた。伝統通り翌朝、区長が飾りを確認し、盆正月を宣言してみんなで片付けに汗を流した。
地域伝統の行事に、かつては飾り付ける側で参加して楽しんだという加藤区長は「昨年よりも立派でにぎやかな飾り付けで、片付けがいがありそう。コロナで個人宅への飾り付けは行えないが、状況が良くなり昔通りの行事が続いていけばうれしい」と笑顔で話した。
(写真は、公民館を封鎖する飾り付けに驚く加藤区長)