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置き配バッグモニター実証実験 諏訪市がきょうから
2022年8月13日
諏訪市は、不在時でも宅配物を受け取れる「置き配バッグ」を活用し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果などを検証する実証実験をきょう13日からスタートする。モニターに申し込んだ市民約350人にバッグを無償提供し、自宅の玄関先に設置してもらう。
取り組みは、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「2050ゼロカーボン事業」の一環。荷物の再配達を減らすことでCO2の排出を抑制するほか、インターネットショッピングの利用者が増える中で、非接触で荷物を受け取る新しい生活様式の導入推進や、配達員の負担軽減、働き方改革を進める狙いもある。
置き配バッグは、はっ水加工がされたポリエステル製で、最大容量57リットル(2リットルペットボトル18本分)。小さく折り畳んだ状態でドアノブなどにかけておき、配達員が広げて中に荷物を入れ、南京錠で施錠する。玄関口に固定する伸縮ワイヤ付きの専用ロックもある。
市によると、モニター申込時の調査では、参加者の年代は30〜50歳代を中心に幅広く、1人暮らしや共働きなどで再配達になる頻度が高い人が多いという。市は「環境対策以前に、再配達が煩わしいと感じている人も多い。暮らしの便利さにもつながり、いろいろな効果があると考えている」と話す。
実験期間は12月30日(金)まで。
(写真は、実証実験に使う置き配バッグ)