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良い糸取れる繭になって 三沢区民農園で「上蔟(じょうぞく)」完了
2022年6月29日
養蚕に取り組む三沢区民農園で、春蚕の飼育が終盤を迎えている。既に繭を作らせるため蚕を蔟(まぶし)に移す「上蔟(じょうぞく)」を終え、10日ほどで収繭作業が始まる見込み。現在は川岸上の蚕室で約4万頭の蚕が糸を吐き、繭を作っている。
春蚕は今月4日から飼育をスタート。広畑遺跡周辺と箕輪町の桑園から餌となる桑の葉を収穫し、約 130平方メートルの蚕室で育ててきた。27日の上蔟には同農園メンバーや市職員、市の体験型教育事業「シルクおかや次世代担い手育成プログラム」受講者ら20人ほどが参加し、蚕が桑を食べて育つ「蚕座(さんざ)」から回転蔟に移したという。
繭は全て郷田の宮坂製糸所に納品する予定。中心となって取り組む片倉仁さん (60) は「(ことしの春蚕は)小ぶりのような気がする。与える量は十分だったが、桑の出来自体がいま一歩で、良しあしがある」と課題を見つめながら、作業に汗を流していた。
(写真は、上蔟を終え、蚕が繭を作り始めた様子)