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名物そば確立へ試行重ね 上野大根とみそで食べる新メニュー
2022年5月27日
「信州の伝統野菜上野大根と諏訪のお味噌(みそ)で信州そばを食べるおいしいプロジェクト」に取り組む諏訪商工会議所の賑(にぎ)わい創出プロジェクト資源開発部会(代田あゆみ部会長)は日、上野大根収穫期の11月後半から来年1月ころにかけて、2回目のテスト販売を行うことを決めた。収穫期を広げる大根の試験栽培や保存方法の検討を並行させ、新たな名物そば確立へ向け、2年目の試行に挑む。
高島藩主をもてなす料理として、そばに大根おろしやみそを添えて提供した記録や、大正から昭和50年代にかけては信州みその一大生産地だった歴史を土台に、豊田上野区内だけで栽培されるブランド大根「上野大根」の漬物以外の活用促進と、新たなそばの食べ方の提案を目標にする。昨年度は、皿に盛ったそばの上におろし大根を載せ、だし汁や焼きみそやを足しながら、味わうという食べ方に統一したテスト販売を3月末まで1カ月余、希望した8店舗で実施。客の反応やアンケート調査の結果をまとめた。
この日、諏訪商工会議所で開いた会議に集まった各店主からは「期間中は100食以上の注文があった。中には何度も来店してくれるファンもできた」「4日間で60食を販売した」という報告があった。半面、「大根を下ろす手間がかかり、忙しい時期は難しい」「みそやおろしをトッピングとして提供できないか」とする意見もあった。
こうした声を受け、秋からのテスト販売では、上野大根のおろし、焼きみそ、そばを基本に据えた上で、提供方法や価格は参加店で決め、各店の独自性を出していくことで一致した。
通年販売に向けた大根確保では、ことしは4月から試験栽培を始めていて、毎月1回9月まで継続、上野大根本来の特長が現れるかや生育状況を確認していく。保存方法についても更に検討を進める。
部会では「諏訪を訪れてこのそばを食べようという一品になってほしい」と願い、アンケートに記入してもらった候補から絞り、近く名前を決めることにしている。
(写真は、2年目の試行へ向けて協議する関係者たち)