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林兄弟が二所ノ関部屋入門へ 双子の琉さん玲さん
2022年2月19日
小学生の時から相撲に打ち込んできた岡谷市出身で木曽町中学校3年の双子兄弟、林琉さん(15)と玲さん(15)が今春、大相撲の二所ノ関部屋(茨城県)に入門する。2人は小学生時代から目標に掲げてきた関取を目指し、第一歩を踏み出す。18日には二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が、同市中央町の2人の実家にあいさつに訪れ、「2人は相撲の基本ができているので、これからが本当に楽しみ」と話し、兄弟の入門に大きな期待を示した。
共に岡谷田中小学校時代から、新大関の御嶽海関が所属していた木曽少年相撲クラブに通って鍛え、全国大会などで活躍してきた。同小卒業後は、御嶽海関の母校で正式な相撲部がある木曽町中学校に進学。3年生で迎えた本年度の全国中学校体育大会相撲競技では、先鋒と中堅を務めた団体戦で準優勝するなど大きな結果を残した。二所ノ関部屋への入門は、昨年秋に同部屋(当時は荒磯部屋)の稽古を体験したことが切っ掛けという。
実家で親方の来訪を迎えた2人は、それぞれ「よろしくお願いします」と神妙な面持ちであいさつ。親方から声を掛けられ、「自分の夢をかなえられるように努力します」と力強く答えた。
部屋関係者によると、通常は3月場所(大阪府)で新弟子検査を受けて合格すると日本相撲協会から正式に力士として入門が認められるが、新型コロナウイルス感染拡大で3月の同検査などが中止になった。このため、2人には3月中は待機してもらい、正式な入門は4月になってからという。
小学生時代からの目標だった大相撲の世界に踏み出す2人。兄の琉さんは身長170センチ、体重127キロ、弟の玲さんは172センチ、120キロの堂々とした体格だ。
取材に2人は「不安もあるが楽しみの方が大きい。自分の持ち味を生かした前に出る相撲を。元横綱の親方の指導を受けて、自分の夢である横綱目指して精進したい」(琉さん)、「自分の持ち味の押し相撲のように真っすぐ進んでいきたい。部屋は遠いが、たとえ一人でも行って頑張る」(玲さん)と抱負を話し、中学校でも相撲クラブでも新大関御嶽海関の後輩に当たることについて「御嶽海関の前に出る相撲は見習いたい」と声をそろえる。
兄弟によると、(相撲強豪の)高校からの誘いもあったが、「中学校に入学した時から角界入りを目指していたことや、全中終了後に部屋を体験見学して決めた」という。
(写真は、二所ノ関親方に迎えられる琉さんと玲さん)