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下がる気温 高まる期待 御神渡り湖面観察始まる

2022年1月6日

HP御神渡り観察開始
 諏訪湖の「御神渡り」認定と神事をつかさどる諏訪市小和田の八劔神社の宮坂清宮司と氏子総代は5日早朝、同市豊田の舟渡川河口で今季の湖面観察を始めた。初日は18人が集まり、広範囲で薄氷が広がっているのを確認。幸先の良いスタートに、宮坂宮司(71)は「結氷する条件としては環境が整っている。冷えが続いて氷が厚くなっていくといい」と期待を込めた。節分の2月3日まで観察を続ける。
 御神渡りは、凍った湖面の亀裂の筋がせり上がる自然現象。同日は二十四節気「小寒」の寒の入りで、午前6時半すぎの現地の気温は氷点下7.8度。宮坂宮司が河口付近で水温を測ると、1.2度だった。沖合には推定5ミリほどの薄氷が覆っているのが見えた。
 宮坂宮司は「おんばしら年の出現率は私が宮司になって以降、5割。年末年始の寒さで薄氷が張っている状態を大変うれしく思う。全面結氷して現れることを願いたい」、大総代の大久保一さん(71)は「宮司と私は1950年生まれ五黄の寅(とら)年で最強のタッグ。それがパワーとなる気がしている」と、2018年以来4季ぶりの出現に期待を込めた。
 長野地方気象台によると、同日の諏訪の最低気温は、午前7時ごろの氷点下8度で、平年を3.1度下回った。県南部は週末にかけて氷点下8度前後の冷え込みが続くが、日中は晴れて気温が上昇する見込み。週明けには寒さが緩む予想という。
(写真は、初日の湖面観察を終え、報道陣の取材に応じる宮坂宮司=中央=と集まった氏子総代)