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諏訪大社奉献会が秋宮の大しめ縄新調
2021年12月6日
下諏訪町内の諏訪大社氏子有志でつくる「諏訪大社大注連(しめ)縄奉献会」は5日、下社秋宮神楽殿の大しめ縄を新調した。会員ら約50人が参加し、クレーンでつって取り付け奉納した=写真。
御柱祭の前年暮れに新しくするのが慣例で毎回、同会が奉仕する。今回は秋宮境内近くにある秋宮スケートリンク横の倉庫を会場に10月中旬に製作着手。以降土、日曜日に作業してきた。
大しめ縄は約2500束のわらを材料に長さ9㍍、最大直径0・7㍍の芯2本をより、ふさ3本が付く。同会によると、より合わせの長さは7・5㍍、最大直径1・4㍍、重さは約800㌔。
この日は仕上げの作業も行った。端を固定した芯2本を、クレーンでつり上げながらより合わせたほか、ほどけないよう棒を打ち込んで固定。ふさを入れたり横木を渡したりして仕上げて架け替えた。
前回は一般の製作者を募集して行ったが、密になるのを避けて中止。限られた人数で作業してきたといい、阪本正人会長(72)は「人数が少なく大変だった。大しめ縄の架け替えは御柱祭のプロローグ。初詣などで境内に来た際に見てもらいたい」と話した。
秋宮神楽殿の大しめ縄は出雲大社に大しめ縄を奉納する須賀注連縄保存会(島根県雲南市)の指導で、町内有志が製作、奉納したのが始まりとされる。同会が独自に製作、奉納するのは7回目という。