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女子高生が八剱神社で奉納舞台へ 後日映像化
2021年10月27日
諏訪清陵高校と茅野高校の女子生徒5人が出演する奉納舞台「祈り—INORI—」が、諏訪市小和田の八剱神社で上演される。諏訪ゆかりの武将、武田信玄の娘たちに焦点を当てた物語で、生徒や関係者は「生きる力や命の大切さを伝えたい」と意気込む。
奉納舞台演出家の六条太郎さん(京都府)が代表を務める「やまとなでしこプロジェクト」(本部・東京都)が企画。全国展開を目指す舞台の出発の地に諏訪を選んだ六条さんは、「日本のへそ、と呼ばれる諏訪の神社に劇を奉納し、日本全体が元気になれば」と願う。
出演者は諏訪地域の高校演劇部内で募集し、諏訪清陵高4人、茅野高の1人が応じた。8月から稽古を始め、オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った週2〜4日の個別レッスンと週1回の全体練習に励んでいる。
作品には、戦国の世に使命を持って嫁いだ5人の娘たちが、時代に翻弄(ほんろう)されながらも清廉な生きざまを貫く姿が描かれる。諏訪清陵高3年の生徒(18)=原村=は「自分たちと同じ年頃の姫たちだが、りりしい一面があり、物事をしっかりと考えている。いかに生き抜くかを考えさせられる劇で、それぞれの姫が生きることを選ぶ場面が見どころ」と話す。
本番は11月7日(日)に八剱神社神楽殿で。コロナ禍のため無観客とし、撮影した映像をDVDにして市内教育施設などに配る。
(写真は、華やかな衣装で稽古に励む女子高校生ら)