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草紅葉 黄金色に〜八島湿原の秋彩る〜
2021年10月11日
下諏訪町の八島湿原で、草紅葉(もみじ)が見頃を迎えている。夏まで鮮やかな色彩を放った植物が茶褐色に変わり、太陽の光で一帯が黄金色に輝くほか、周りの樹木も色づき始めて辺りは秋の様相。観光客が足を止めて写真を撮ったり、眺めを楽しんだりしながら散策している。
八島ビジターセンター「あざみ館」によると、ことしの草紅葉は例年並みの9月下旬に始まった。スゲ属の植物が主に湿原の秋を演出しているといい、緑だった植物が黄色みを帯び、今後、ワインレッドのような深い赤に近づく。ここ数日、朝の冷え込みが続いたことで、遅れていた樹木の紅葉も除々に進んでいるという。
8日には、多くの行楽客が秋めいた景色を観賞しながら散策。松本市の80歳代男性は「秋の湿原に来るのを楽しみにしていたので、見られてうれしい」、上田市から来た50歳代夫婦は「写真で見たイメージよりも、迫力があってきれい」とカメラを向けた。
同センター職員は「今がピークで、今月いっぱいくらいまでが見頃。午後2〜3時ごろ、日が傾く時がきれい」、「雨やコロナでなかなか来られなかった人もいると思う。秋を楽しみに来てほしい」と話している。
(写真は、見頃となった八島湿原の草紅葉)