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雨の中厳かに伐採 辰野町の三輪神社御柱祭

2021年9月6日

210904三輪神社伐採ネット
 来年春の三輪神社御柱祭に向けて、御神木の斧(おの)入れ・伐採の儀が4日、林道王城枝垂栗線入り口付近にある上辰野の山林で行われた。御柱準備委員会と下辰野、上辰野、唐木沢3地区の役員ら約40人が見守る中、地響きのような音とともにモミの大木4本が切り倒された。
 新型コロナウイルス感染症対策で、例年の4分の1に参加者を絞り、木やりとラッパ吹奏は取りやめた。神事に続いて一と二の柱で杣(そま)衆による斧入れを行い、業者が伐採して丸山球場脇の仮置き場へ安置した。
 目通り周囲は一の柱2.06メートル、二の柱2.01メートル、三の柱1.67メートル、四の柱1.58メートルの大きさ。雨の中での作業だったが、御用材が無事に横たわると、万歳や記念撮影をして静かに喜びを分かち合った。
 杣長の男性(68)は「うまく倒すことができて、柱として最高ではないか。雨の中でも気持ちは晴れやか。安全第一で、みんなほほ笑んでコロナを吹き飛ばすような気持ちで本番を迎えたい」と話していた。
 今後は、早ければ11月に祭典委員会を発足させて本格的な準備に入る。感染症対策で人との接触や移動を避けるため、一の柱を下辰野と唐木沢、二の柱を上辰野で曳行し、三と四の柱を重機や大型車両を使って運ぶという案を各区に提案している。
(写真は、一の柱を囲んで万歳する役員ら)