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2歳児の厄ドジョウに託す 諏訪大社下社御射山社祭
2021年8月27日
数え年で2歳児の健康を祈願する諏訪大社下社御射山社祭が26日、下諏訪町原山地籍の御射山社と遙拝(ようはい)所を設ける秋宮で始まった。地域の親子ら家族連れが、厄を託したドジョウを放って子どもの健やかな成長を祈っている。
秋宮の遙拝所には、厄よけ祈とうを済ませた親子が次々に訪れた。祭りに奉仕する町民有志の古生会会員からドジョウを入れたひしゃくを受け取ると、といに流し、ドジョウは勢いよく泳ぎ、境内を流れる御手洗川に落ちた。
諏訪市の夫婦は、息子(1)を抱いてドジョウを一緒に流した。「新型コロナウイルス感染症の影響で不安な世の中だが、自分らしく、すくすく元気に育ってほしい」と話した。
下社御射山社祭はきょう27日まで行い、御射山社で午前9時から正午ごろまで、秋宮では午前9時から午後4時ごろまで厄よけ祈とうを受け付ける。
御射山社祭は五穀豊穣(ほうじょう)や天下太平を祈る諏訪大社の特殊神事の一つ。近世になり、御射山社の鎮座地「原山」の地名から、人生最初の厄年を迎える幼児が腹を病まないようにと健康祈願が加わったのが最初とされる。
(写真は、といにドジョウを流す親子=秋宮境内で)