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神々しくも愛らしく 考古館が土器や土偶題材にバッジ

2021年5月22日

HP210506考古館新グッズ
 岡谷美術考古館のグッズに、岡谷市内の遺跡から出土した土器や土偶を題材にしたバッジが加わった。国重要文化財の「顔面把手(とって)付深鉢形土器」(海戸遺跡)をはじめ、神々しくも愛らしい仕上がり。同館職員は「多くの方に身に着けていただくことで、岡谷のPRにもつながれば」と期待する。
 制作者は、縄文時代の土偶の顔をモチーフにしたバッジやマグネット、ヘアゴムなどを手掛ける山崎笑美さん(安曇野市)。画像を参考に3月に試作した後、館を訪れて実物を取材して仕上げ、今月から販売が始まった。
 作品はいずれも、低温度硬化型の粘土を使用。どれも細部まで緻密に再現され、同館職員は「実物と見比べてもらえれば、クオリティーの高さが分かる。縄文と現代をつなぎ、ここでしか買えない素晴らしいグッズを作ってもらえた」と喜ぶ。
 山崎さんは「自然と共生し、大人もありのまま生活した縄文人の姿は私が望む生き方でもある」と語り、「少しでも来館した方の目に留まり、購入を切っ掛けに岡谷や縄文の話が広まることにつながれば」と期待する。
 顔面把手付深鉢形土器の顔面バッジは1800円、ほか土偶バッジは1400円。ペーパーウェイト(文鎮、3300円)もある。いずれも同館のみでの販売。問い合わせは同館(電22・5854)へ。
(写真は、販売中の顔面バッジと土偶バッジ)