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幼鳥1羽どうしたの? 武井田川にコハクチョウ

2021年3月22日

HP武井田川白鳥
 諏訪市の武井田川に、コハクチョウの幼鳥1羽が北帰行せずとどまっている。観察を行う諏訪湖白鳥の会は「何か事情があるのか」と気に掛けつつ、ストレスを与えないよう静かに見守っている。
 同会によると、今季諏訪湖には100羽超のコハクチョウが飛来したが、花火の音などが影響してか、1月31日から数日の間に一斉に姿を消し、一部は上川や武井田川にとどまった。この幼鳥はそのうちの一羽という。
 幼鳥は親とみられる成鳥と一緒に最後まで残っていたが、3日に2羽が連れ立って北へ飛び立つのを同会が確認。ところが、同日中に幼鳥だけが戻ってきたという。春雨の21日も、時折水草をついばみながら、すいすいと川面を泳ぐ姿が見られた。
 同会事務局長の男性は「諏訪湖との行き来はあり、飛べないわけではなさそうだが…。水草が豊富にあるので餌の心配はいらないが、無事に北帰行できるように願っている」と話した。
(写真は、川面を泳ぐコハクチョウ=21日、午前9時50分ころ)