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新型コロナワクチン優先接種開始 諏訪地域4病院医療従事者ら

2021年3月7日

HPワクチン注射210306
 諏訪地域で6日、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が始まった。今後、行われる一般への接種に向けた訓練も兼ね、同日は基本型接種施設(超低温冷凍庫を設置する施設)の諏訪赤十字病院、岡谷市民病院、諏訪中央病院、富士見高原病院でスタッフや地元医師会役員らが接種を受けた。
 諏訪赤十字病院では、救急診療やコロナ病棟に勤務する感染リスクが高いとされる医師や看護師らに接種した。検温、問診、接種、接種記録書受け取り、観察の接種に関わる一連の流れに沿って行い、一般への接種に備えた。勤務する約1100人のうち接種希望者は約9割といい、ワクチンの配布状況に応じて順次進める。
 接種を受けた梶川昌二院長は「注射は苦手だが、痛みはほとんどなかった。海外の治験を含め、安全性がはっきりしてきているので、コロナ収束のために多くの皆さんが接種を受けることが大切」と話した。
 諏訪市医師会の小松郁俊会長も「インフルエンザの予防接種より、痛みがなかった。高齢者をはじめとする集団接種は諏訪赤十字病院と医師会が協力して行う。外出できない高齢者らには訪問での接種も考えている」とした。
 接種に先立って同日午前は、基本型接種施設から連携型接種施設(基本型施設から冷蔵でワクチンの移送を受ける施設)の5病院にワクチンを移送することを想定し、各病院や諏訪6市町村の関係者約50人が情報交換や手順などを確認する訓練にも取り組んだ。
(写真は、接種を受ける梶川院長)