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蚕から育て絹織物に 川岸小6の1
2021年2月13日
材料から手掛ける絹製マスクの完成を目指し、学習を進めてきた川岸小学校6年1部(31人)に業者へ依頼していた絹の織物が届いた。12日に同校で開いた学習発表会に、活動を支援してもらった岡谷蚕糸博物館の高林千幸館長と学芸員の林久美子さんを招いてお披露目。児童らは出来上がった布の感触を確かめつつ、喜びを分かち合った。
総合学習の一環で昨年8月下旬、同館から蚕3千頭の配布を受けて育て、重さに換算して6㌔の繭を収穫。その後、自分たちの手で糸を取り、織りは東京八王子市の業者に依頼した。活動資金は、同館芝生広場で行われた青空市場に参加し、手作りの絹製品を販売して捻出。それを織り賃に充てた。
真っ白で肌触りの良い織物に、児童たちは「こんなにできるのか」「すごくきれい」「すべすべだ」と歓声を上げた。
今後は3月18日(木)の卒業式に向け、式で身に着けるマスクとコサージュをミシンで作るという。児童らは「届いた布は思ったより大きく、取り組んできたかいがあった」と達成感をかみしめ、「良いマスクになるよう、きちんと縫いたい」と話していた。
(写真は、布の完成を喜ぶ児童たち)