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これは夢か幻か 湖周で「放射霧」
2021年1月27日
26日朝、放射冷却によって発生する「放射霧」が諏訪湖一帯を覆った。諏訪市豊田の舟渡川河口付近では、霧中に八ケ岳の尾根から昇る朝日が川面に反射し、幻想的な光景が現れた。
同日朝の諏訪の最低気温は氷点下3.2度。長野地方気象台によると、放射霧は大気が安定していると、空気中の水蒸気がとどまって霧になる。「雪や雨の影響で、冷たい空気が下りてきたのも要因」という。
近くで御神渡りの観察を続けている八剱神社(諏訪市小和田)の関係者は、観察後に朝日に向かって手を合わせるのが日課。ここ数日は雨や雪で見られず、久しぶりに顔を出した朝日に、宮坂清宮司は「すがすがしいですね」。(写真は舟渡川の川面に反射する朝日=26日午前7時20分ごろ)