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花岡城跡で狼煙 上下伊那リレー円滑につなぐ
2020年8月30日
武田信玄狼煙(のろし)会は29日、上下伊那を結ぶ「武田信玄狼煙リレー」を行った。新型コロナウイルス感染防止で、諏訪地域でのリレーはなかったが、諏訪支部(秋山大一代表)は岡谷市の花岡城跡(現花岡公園)から、リレー最終地として今回加わった塩尻市の煙を確認、上下伊那から諏訪につなぐ円滑なリレーに自信を深めた。
確認した花岡城跡も今回初めての場所。これまで伊那方面からの狼煙の確認は難しく、高ボッチに近い「いの字山」を伊那、諏訪の中継点とし、諏訪地域からこの山を見ることができる同公園で確認を試みた。
公園では、支部会員や浜幹雄花岡区役員(66)ら5人が塩尻方面の煙が上がるのを待った。午前10時25分ごろ、「いの字山」に緩やかにたなびく煙を確認すると、「見えた、見えた」と歓声を上げた。35分ごろに花岡公園から上げた狼煙も、下諏訪町小湯の上の桜ケ城跡や辰野町のしだれ栗森林公園展望台、いの字山の仲間から確認された。
狼煙会幹事長も務める秋山代表は「上下伊那、塩尻、諏訪がつながった。来年に向けて大きな成果」と喜んだ。協力した浜区長も「地域や人とのつながりが大事なこと。今後も協力したい」と話した。
上下伊那のリレーは、根羽村を起点に塩尻市まで15市町村を北上、29カ所をつないだ。コロナ禍で催しを中止したり、上げる箇所を減らしたりしたが、信玄生誕500年の2021年には下伊那から山梨県甲府市まで結ぶ狼煙実現に希望をつないだ。
(写真は、花岡公園から狼煙を上げる会員)