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木道改修を本格化 下諏訪町の八島湿原
2020年8月29日
下諏訪町は本年度、八島湿原の木道改修を本格的に始めた。木道は経年劣化している箇所が目立っており、近年はもろくなった部分で行楽客が転倒し、町が損害賠償した事例もある。町はより安心して散策できるように環境整備を加速させ、2022年度までに全てを繕う計画でいる。
八島湿原は町と諏訪市にまたがっている。町産業振興課によると、町側の木道は延長1.5㌔あり、01年の全面改修から20年が経過。これまでも部分改修されてきたが、町の対応が追い付いていないのが現状だ。
本年度は約600カ所を改修する計画で、今月中旬に工事に着手した。委託業者が木材を運搬し、朽ちた部分と取り換えるという作業を続ける。盆の繁忙期は過ぎたものの、行楽客は多く、急ピッチで進む。
町職員も、委託業者とは別に作業する。湿原近くにある八島ビジターセンター前の駐車場内トイレ施設利用者へ求めている協力金を木材購入費に充て、緊急性のある箇所を修繕し、安全に歩ける環境に近づけている。
町は21年度に約600カ所、22年度に300カ所の改修を実施する予定。同課では「これで町側の木道は、ほぼ全てが改修できることになる。これからも計画的に改修していく」としている。
(写真は、改修作業をする町職員)