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小泉山でオオムラサキ放蝶

2020年7月13日

200711オオムラサキ放蝶
 小泉山の整備、活用に取り組む「小泉山体験の森創造委員会」(柳沢孝夫委員長)は11日、準絶滅危惧種の国蝶、オオムラサキの放蝶(ほうちょう)会を小泉山上古田口の保護施設前で開いた。ことしは新型コロナウイルス感染症対策として参集を限定し、15人ほどが参加。あいにくの雨天だったが、蝶の羽ばたきにコロナを吹き飛ばす願いも込めて森に放した。
 同委員会では、小泉山からいなくなったと思われていたオオムラサキが2010年から2年連続で目撃されたことを受け、オオムラサキ部会を立ち上げて13年から保護活動に取り組む。木を覆って守った幼虫がさなぎになったところで6メートル四方の飼育小屋に移し、羽化を待っている。ことしは850匹以上が羽化。3分の2を放し、残りは小屋で飼育する計画。
 例年子どもも加え盛大に行っているが、ことしはオオムラサキ部会のメンバーが中心となり、約20匹を一斉に放した。石山功部会長(76)=玉川南小泉=によると、年々小泉山での目撃情報も増えているという。「ことしはコロナの影響で思うように活動ができなかった。元気よく舞っていった蝶に、コロナがなくなるよう願いを託したい」と放し、森に帰っていく様子を見守った。
 同会では9月末まで上半期活動を中止としているが、活動の自粛緩和となったことから、18(土)19(日)両日午前9時半と午後1時から観察会を計画。残りの成虫は観察会の際に放すという。
(写真は、オオムラサキを放す関係者)