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響け!応援の歌声 カノラ少年少女合唱団OG・OB会がリモート合唱
2020年6月26日
新型コロナウイルスの感染防止へ、活動の休止が続く「カノラ少年少女合唱団」を励まそうと、同団のOG・OB会(小林真木子会長)が動画制作を始めた。一人一人が歌う音源と映像を合体させる「リモート合唱」で、同団が長年歌い継ぐ「マイフレンズ」を歌う。後輩たちにエールを送るとともに、2021年に迎える同団30周年へ機運を高める。
同団は、カノラホールの育成事業の一環として1991年に発足。現在は小学2年生から高校3年生までの約80人が在籍し、歴代の団員は200人を超えるという。ことしは3月から活動を休止し、同月に予定していたスプリングコンサートは中止。再開の見通しは立っていない。
動画制作は、元団員で声楽家の佐原壮也さん(ドイツ)が、感染症に伴う自粛生活中にリモート合唱を体験したことを切っ掛けにOG・OB会に提案。マイフレンズは、定期演奏会のアンコールで毎回歌い続ける団員の「ソウルソング」で、団に所属した人であれば誰もが口ずさむことができるという。
指導者の協力でピアノ伴奏を録音し、それぞれ伴奏音源を聞きながら映像を収録して佐原さんが編集する。7月中の完成を見込み、動画共有サイト「ユーチューブ」で公開する予定。
佐原さんは「感染症で、今まで当たり前だったことができなくなった。大勢が集まって合唱できる日がいつになるかと思うと本当に心が痛い」としつつ「動画を作ることで子どもたちを元気付けられれば」と話す。
OG・OB会ではこれまでにも、元団員が大人数で各地に離れているためなかなか集まることができず、中には連絡を取れない人がいるなどの課題を抱えていた。事務局の女性(33)は「動画の制作で、卒団まで在籍しなかった人も含めて大勢とつながり、現役の団員をみんなで盛り上げたい」と参加を呼び掛けている。
各自で収録する動画の提出期限は、7月7日(火)。問い合わせは同会(メールcssg.ogob@gmail.com)へ。
(写真は、動画に使う映像を撮影する元団員たち)