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入館者20万人突破 岡谷蚕糸博物館リニューアルから5年半

2020年1月20日

200119蚕糸博入館20万人
 2014年8月に移転、リニューアルした岡谷蚕糸博物館の延べ入館者数が19日、20万人を突破した。岡谷市は同館でセレモニーを行い、節目の来訪者となった女性(茅野市)と前後の2人に記念品を贈呈。一般の来館者も交えて開館から約5年半での達成を喜び合った。
 19万9999人目は岡谷市内の男性会社員。20万1人目は松本市の主婦。3人とも開催中の企画展「草木染—山崎斌・青樹・和樹三代の軌跡—」の一環でこの日行われた山崎和樹さんの講演会や染め講座を目当てに訪れたという。
 講演会の参加者約70人が見守る中、3人は用意されたくす玉の前へ進むと今井竜五市長と共にひもを引っ張った。記念品として年間パスや、蚕の縫いぐるみ、岡谷ブランドのオリジナルバッグなどを受け取ると笑みを浮かべた。
 今井市長は「皆さんのおかげで20万人を実現できた。今後も多くの方に親しみ、何度も訪れていただけるような博物館を目指したい」とあいさつし、20万人目の女性は「一生分の運を使い果たした気がする。こんなに素晴らしい場所があることを多くの人に知ってもらいたい」と喜びを語った。
 高林千幸館長は「地方の博物館にいろいろな所から足を運んでいただき、日本人の心には絹や蚕を大切にする素養があるのだと思う」とし、「蚕から糸になるまでを「『よく分かった』と言って帰っていただけることがうれしい。これからも職員一人一人が更なる発展を目指してやっていきたい」と述べた。
 同館は全国でも類を見ない製糸工場併設の博物館として、現地に移転開館。これまで1630日余りの開館日で、一日平均来館者数は約120人。2016年10月には延べ入館者数10万人を達成した。最も入館者が多かったのは15年度の4万6305人。
(写真は、節目の来館者らの記念撮影)