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受験のお守りにもどうぞ 市のマンホールカード人気 「落ちない」「滑らない」の験担ぎ

2020年1月14日

マンホールカード人気 のコピー
 諏訪市が昨年12月からJR上諏訪駅内の市観光案内所で無料配布している「マンホールカード」が人気だ。「落ちない」「滑らない」の験を担ぎ、受験シーズンのお守りに求める人も多い。初版4千部のうち1100枚以上を既に配布していて、「予想以上の反響」と喜ぶ市は、旅行者が増える春休みやゴールデンウイークに向けて増刷を検討している。
 マンホールカードは土地ならではの名所、名産やキャラクターなどが描かれた個性的なマンホールのふたを紹介するもので、国土交通省などでつくる「下水道広報プラットホーム」と自治体が共同で作る。これまでの発行累計は502団体、605種類。さまざまな自治体を巡るコレクターが急増し、下水道への理解を促すと同時に、誘客の一助としても注目されている。
 市では12月14日に配布開始。年末年始は観光案内所が休みだったが、今月6日までに1133枚を配った。市のまとめでは、受け取った人の居住地は県外39%、県内(諏訪市除く)29%、市内32%。県外で最も多いのは東京都の46人で、愛知県、大阪府、神奈川県と続く。遠くは青森県、広島県、岡山県から来た人もいた。年代は40歳代の21%が最も多く、50歳代と60歳代が17%、70歳代が15%、30歳代が13%となっている。
 マンホールのふたは、丸いため「(選考の枠から)落ちない」、表面が凸凹していて「(受験に)滑らない」と、お守りとしても人気。観光案内所に受験生の孫を連れてもらいに来た男性もいたという。発行自治体の中には合格祈願のアレンジをして配るところもあり、市水道局では「来年以降、喜んでもらえることを考えていければ」と話す。
 諏訪市のマンホールぶたは公募のデザインに基づいて製作し、代名詞である諏訪湖と花火、高島城をデザイン。カードの表面にふたの写真と位置座標、裏面にデザインの由来と説明が書かれている。
 配布時間は午前9時〜午後5時半。1人1枚のみで、事前予約や郵送には応じない。問い合わせは市水道局施設課下水道係(電52・4141、内線769)へ。

(写真は諏訪市が発行しているマンホールカード)