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コハクチョウ初飛来 5季ぶり11月に
2019年11月6日
諏訪湖畔の横河川や砥川の河口付近で5日、コハクチョウの初飛来が確認された。飛来は1974年から46季連続。初飛来が年々遅くなる傾向にある中、11月に訪れるのは5シーズンぶり。通り掛かった住民や愛好者らは早速、悠々と水面を泳ぐ様子など愛くるしい「冬の使者」の姿を楽しんだ。
諏訪湖白鳥の会によると、この日午前6時50分ころ、諏訪湖畔を訪れた人からコハクチョウがいるという連絡を受けた。昼ごろには横河川河口付近で1羽、砥川河口近くで5羽を観測した。
当初は10、11月ということが多かった初飛来は、ここ数年は12月までずれ込むことが目立つ。今季は昨年の12月19日より1カ月以上早く、諏訪湖白鳥の会では「ここ最近で寒気が入り込んできたためでは」とみる。
連絡を受けた同会の会員は「毎年来ることが当たり前になっている感じもあるが、まずは今季も見られてひと安心。まだ定着とはいかないと思うが、増減を繰り返しながら少しずつ数が増えていけば」と期待していた。
同会では「コハクチョウは野生の鳥」として、観賞する際には餌をやらないことや距離を保つことへの協力を呼び掛ける。加えて「じっくりと見ていると、いろいろな動きをする。観察を通じて理解や愛着を深めてもらえたら」としている。
(写真は、湖面を悠々と泳ぐコハクチョウ=5日午後0時半ごろ)